佐賀市長選で現職の秀島氏を推薦しないことを決めた自民党佐賀市地域協議会=佐賀市のホテル

 自民党の佐賀市内8支部でつくる市地域協議会は11日、佐賀市長選(10月15日投開票)に出馬する意向を表明している秀島敏行氏(75)=3期、本庄=を推薦しないことを決めた。佐賀空港へのオスプレイ配備計画を推進する立場の自民として、慎重姿勢を貫く秀島氏に異議が唱えられたため。市長選を巡っては今のところほかに立候補の動きは見られず、自民党がオスプレイ配備へ向け、秀島氏をけん制する格好となった。

 自民党への推薦願は、居住地の市町支部が窓口になる。秀島氏から提出を受けた佐賀市支部(旧郡部を除く)は7月中旬に推薦を決め、地域協議会に諮った。

 市内のホテルで支部長・幹事長会議を非公開で開いた。嘉村弘和会長によると、秀島氏の多選や年齢、市政運営に対する反対意見はほとんど出なかった。一方、自民が推進するオスプレイ配備計画について、「秀島氏の考え方を確認すべき」との意見が出て、急きょ秀島氏を会場に呼んで意向を確認した。

 嘉村会長らが秀島氏に配備計画への考え方を尋ねたところ、「公害防止協定の整理をすべき」などとする従来の慎重な立場を伝えたという。再開後の会議では、自民の立場と異なることから、推薦に異論が出た。約2時間半にわたって協議したものの、全会一致での推薦決定は困難と判断し、推薦を見送った。

 自民党は2005年、09年に秀島氏を推薦、13年は自民の元県議会議長が出馬したこともあり、自主投票としていた。嘉村会長は取材に「これ以上、議論してもまとまらないと判断した。仮に他の出馬予定者が出ても、推薦願は受け付けない」と述べた。

 秀島氏後援会の柳川和政総務局長は「推薦を受けられないのは残念。経緯をまだ知らないので、コメントは控えたい」と話した。

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