「県総合運動場等整備基本計画」の素案で示された整備イメージ。左下がアリーナ

 佐賀県は、2023年の国民体育大会・全国障害者スポーツ大会を見据えた「県総合運動場等整備基本計画」の素案をまとめた。プロスポーツの試合やコンサートの開催を想定したアリーナを新設。佐賀市の同運動場・県総合体育館一帯を、国体後も県民が親しめるスポーツ・文化の拠点とすることを目指している。

 素案では、現在駐車場の陸上競技場南側にアリーナを新設する。バスケットコート3面分の広さを確保し、観客席はプロバスケット「Bリーグ」の基準も満たす6千席以上(固定席4千席以上)の規模とし、展示会や会議など多目的な利用を狙う。アリーナ北側にはカフェやスポーツショップなどの入居を想定したテナント棟を設置する。

 県総合体育館周辺は屋内競技のトレーニングセンターと位置づけ、ボクシング、フェンシング場を移転整備する。国体の施設基準を満たすため、陸上競技場には雨天走路を設け、水泳場は50メートルの屋外プールを屋内とするほか、庭球場を2面増やして16面にする。

 総合運動場と総合体育館を隔てる国道263号をまたぐ高架の歩行者用デッキも整備する考え。駐車場は、第2補助競技場と運動場付近の公務員宿舎跡で約1千台分を確保。管理棟の合宿所も改修する。

 全施設整備は22年度までに完了する見込み。施設老朽化が進む市村記念体育館は体育施設ではなく他の用途での利用を検討する。財源確保には国の補助制度活用やネーミングライツ(施設命名権)を検討する。

 素案は、有識者や関係団体代表者でつくる検討委員会の提言を受けてまとめ、16日の同委員会で示された。県文化・スポーツ交流局の白井誠局長は「国体後もこのエリアがスポーツレガシーとなり、佐賀県の浮揚にもつながるように整備していきたい」と話した。

 県は案に対する意見公募を今月下旬から3月中旬まで実施。本年度内に基本計画を策定する方針。

このエントリーをはてなブックマークに追加