当初予算案を採決する予算特別委員会。賛成多数で可決したが、本会議では一転して否決される可能性もある=上峰町役場

 三養基郡上峰町議会(10人)は16日、2017年度一般会計当初予算案の学校給食無料化経費を巡り紛糾した。昨年12月議会に続き、反町長派から異論が相次ぎ、予算特別委員会は時間延長で審議。採決の結果は賛成5、反対4で可決したものの、24日の本会議では賛成した議長が採決に加わらないため、一転、否決される可能性が高い。執行部は否決を避けるため、給食無料化予算を削減する訂正案提出の準備を始めた。

 学校給食費の無料化については、昨年12月議会で1~3月分の予算1100万円を計上した補正予算案が否決された。3月の町長選を控え骨格となる当初予算案に改めて4月から1年分の予算4200万円を組んでいる。小中学生がいる家庭が対象で約880人分を見込んでいる。

 議員から「現在滞納がある家庭はどうなるか」「段階的に導入すべき」「財政的に大丈夫か」などの異議が出た。これに対し武広勇平町長ら執行部は「滞納家庭も無料化の対象になる」「(借金を返済する)償還金が減った分、財政には約1億1千万円の余裕がある」「完全無料化だからインパクトがあり、定住促進効果が期待できる」と理解を求めたが、平行線に終わった。

 予算特別委の委員長は反対派で、本会議では採決に参加できるため、賛成派の議長と入れ替わり、賛否が逆転する格好。反対派の議員は「ここまで来たら修正案は出さず、否決する」と息巻いた。

 委員会後、武広町長は「否決される見込みが高い中、このままにはできず、原案の訂正を考えたい」と述べた。

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