中国・明時代の祭官服を身にまとい献官役を務める横尾俊彦多久市長=多久市多久町の多久聖廟

 儒学の祖・孔子の遺徳をしのび、1708年から絶えることなく続けられている多久市の伝統行事「釈菜(せきさい)」が18日、同市多久町の重要文化財・多久聖廟(せいびょう)で厳かに執り行われた。中国古式の衣装をまとった献官役の横尾俊彦・多久市長ら祭官役14人は、神殿にまつる孔子と孟子ら4人の弟子の前でお供えの儀を繰り広げた。

 釈菜は、毎年、春と秋に開かれ、春は銀杏(ぎんなん)や雉肉(きじにく)など8種類の供物を青銅製の祭器に盛り、孔子らに捧げる。聖廟内では多久市役所雅楽部による荘厳な調べが響き、横尾市長らは93にも及ぶ儀礼をこなした。

 境内の外では、聖廟内の儀礼の様子がテレビ中継され、地元住民や来場者が食い入るように画面に目を向けていた。

 式典の終了後、華やかな中国衣装を着た義務教育学校西渓校の生徒らが「釈菜の舞」を優雅に披露した。

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