安定ヨウ素剤の事前配布を求める陳情書を市担当者に提出する石丸初美さんら=佐賀市役所

 原発再稼働に反対する2団体が5日、佐賀市役所を訪れ、甲状腺被ばくを軽減する安定ヨウ素剤を市民に事前配布するよう求める市長宛ての陳情書を提出した。8月中に全20市町に同様の陳情書を提出する。

 「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」「プルサーマルと佐賀県の100年を考える会」が提出した。陳情書は、福井県の高浜原発から50キロの兵庫県篠山市で希望する市民全員に安定ヨウ素剤を配布していることや、熊本地震では道路が寸断され、地震による原発事故では事後配布が困難なことが浮き彫りになったと指摘し、事前配布を求めている。

 対応した大串賢一消防防災課長は篠山市を視察したことを明らかにした上で、「3年間で使用期限が切れることや、市民23万人にどう配布するかなど課題がある。佐賀市だけの問題ではなく、県による対応が望ましいという思いもある。しっかり市長に報告したい」と述べた。

 陳情後、裁判の会の石丸初美代表は「この備えが結果的に無駄になったとなるのが一番いいが、最低限の備えとしてヨウ素剤配布は必要」と語った。

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