佐賀県警は、精神科医療機関や行政と連携して、ストーカー行為をした加害者の立ち直りをサポートする制度を本年度から始めた。通院歴や言動などから精神疾患の可能性がうかがえる場合、精神科での受診を勧め、再発防止や被害者の保護につなげる。

 肥前精神医療センター(神埼郡吉野ケ里町)など県内3医療機関や県障害福祉課と連携する。ストーカー行為をした加害者に精神疾患の可能性があれば受診を勧め、加害者の同意を得た上で、関連情報を医療機関に提供する。

 受診して3医療機関が継続的な診療が必要と診断した場合、県障害福祉課や各保健福祉事務所を通じて地域の医院や診療所を選定し、加害者に紹介する。紹介後も受診状況などを定期的に加害者や関係者に確認し、必要な支援をする。

 警察庁が15年度まで2年間実施した調査研究で、つきまとい行為を繰り返す加害者にカウンセリングなどを実施することによって再発防止効果が得られたため、制度導入を決めた。同様の制度は九州内では宮崎、福岡、鹿児島の3県が取り組んでいる。

 県内では16年に216件のストーカー行為が発生、前年より15件増え2000年以降では最多だった。ストーカー規制法に基づく警告や禁止命令は49件、暴行や脅迫などによる摘発は45件だった。

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