プレミアムフライデーに合わせ、イオンシネマ佐賀大和は無料鑑賞券などが当たるキャンペーンを展開する=佐賀市大和町

■映画館、ホテル、商機に期待

■無料鑑賞券や旅行新プラン

 毎月最後の金曜日の退社時間を午後3時に繰り上げる「プレミアムフライデー」の最初の実施日となる24日まで1週間となり、佐賀県内でもじわり関心が高まってきている。映画館やホテルなどの中には、消費喚起の好機とみて新たな商品やサービスを打ち出すところも。ただ、実際に退社時間繰り上げに踏み切る県内企業はわずかになりそうで、手探りの船出となりそうだ。

 「『花金』と呼ばれたかつての金曜日のようににぎわえば」と語るのは、複合映画館の109シネマズ佐賀(佐賀市)。米ゴールデン・グローブ賞で史上最多の7冠に輝いたミュージカル映画「ラ・ラ・ランド」の上映初日と重なるため、来客増に期待を込める。

 人気アクション映画の続編「トリプルX 再起動」も同日公開。イオンシネマ佐賀大和(同市)は24日から3日間、無料鑑賞券などが当たるキャンペーンで集客アップを図る考えだ。

 自宅で家族とゆっくり過ごす人も増えるとみて、イオン各店は総菜の品ぞろえを強化する。24日から3日間、ステーキや巻きずしなどを増やし、バイヤー厳選商品の試食会も実施。

 体験を楽しむ「コト消費」も注目されることから、一部店舗で手芸品やアクセサリーの手作り教室も開く。ディスカウントストア「ミスターマックス」は、モバイル会員向けに割引きクーポンを配信する。

 旅行代理店「日本旅行」は国内中心の10プランを企画した。福岡発沖縄行きは予約で埋まり、宿泊割引きクーポンがなくなったプランもある。ホテルニューオータニ佐賀(同市)は、24日午後7時までにレストランに入店すれば、スパークリングワイン1杯をサービス。「一度帰宅してシャワーを浴びてから、ちょっとぜいたくしてみては」と呼び掛ける。

 政府や経済団体が導入を促し、期待の声が上がる一方、週末の新たな過ごし方として定着するには相当な時間を要するとの見方も。ワークライフバランス(仕事と生活の両立)の観点から、偶数月の最終金曜日を原則午後休にするなど、一歩踏み込んだ制度を検討している大手住宅メーカーもあるが、仕事のやり繰りは難しく、県内は「当面は様子見」という企業が多い。

 年度当初に生産スケジュールを決めている佐賀市の食品メーカーは「取引先や同業他社が休まないのに、うちだけ(退社時間を)早めるわけにはいかない」。店舗の営業時間が午後3時までの金融機関からも「閉店後の業務もあり、対応は難しい」との声が漏れる。

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