就園前の親子連れが多く利用している「とっこい子育て広場」。スタッフはシニア世代が務めている=みやき町の中原保健センター

 子育て中の保護者たちにいっときの自由な時間を持ってもらおうと、同町簑原の中原保健センター内にある「とっこい子育て広場」を運営するNPO法人「とっこいClub」(堤弘喜理事長)が今月から、0~3歳児までの一時預かりを始めた。買い物や通院のほか、リフレッシュしたい時にも利用できる。鬼塚こう子副理事長は「子どもの笑顔はママの笑顔から。その応援部隊が私たち」と意気込む。

 一時預かりは月、水、木、金の午前10時から午後4時まで利用でき、2日前までに電話で申し込む。料金は1時間300円(最長3時間)。中原保健センター内に専用の部屋を新たに整備した。保育士や幼稚園教諭、看護師などの資格を持つスタッフが、1対1で対応する。

 同広場は2013年4月に開設し、主に就園前の子どもとその保護者が利用している。利用は無料で屋内に畳敷きの遊技スペースがあり、カフェも併設。スタッフは60代以上のシニア世代が務めている。これまでは任意団体として活動してきたが、一時預かり業務を始めるに当たってNPO化した。

 広場開設当初の利用者数は1日に5~6人だったが、徐々に利用者が増え、現在では30~40人が利用する。“常連”も増え、その中から上がってきた声が「ここで一時預かりをしてもらえないか」という相談だった。「子どもが泣かずに預かれる信頼関係も築けていたが、私たちでどこまでできるのか。足踏みしていた」(鬼塚さん)。その背中を「子育て支援」を掲げる町が押した。町の委託事業として本年度当初予算に一時預かり業務のために150万円を組んだ。

 利用第1号となった上峰町の30代女性は7カ月の次男を預けた。「上の子がけがをして急に病院に行くことになり、本当に助かった。3年ほど前から広場を利用しているので、子どももスタッフの方に慣れている。安心してお願いできた」と笑顔を見せる。

 鬼塚さんは「美容室に行くでもいい。自由になる時間がないママたちが、たまっているものを発散できれば。私たち世代も生きがいになっており、町が目指す子育て支援と健“幸”長寿の両方をかなえていけると思う」と活動に力を込める。問い合わせはとっこいClub、電話0942(50)8836。)

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