研修会では、べと病感染前の重点防除の必要性などを確認した=白石町の福富ゆうあい館

 タマネギの生育不良を引き起こす「べと病」が拡大し、本年産が記録的な不作となったことを受け、来期の安定生産に向けた研修会が、杵島郡白石町内の9カ所であった。県農業技術防除センターの職員らが、べと病感染前の重点防除の必要性などを訴えた。

 研修会はJAさが白石地区と、同地区たまねぎ部会が、できるだけ多くの組合員に参加してほしいと、初めて支所別に開催した。

 7月27日に福富ゆうあい館であった研修会では、防除センター職員が「苗の段階で土壌中の卵胞子から感染する1次感染と、1次感染株(越年罹病株)の胞子から翌年春先に別の株に広がる2次感染がある」と、べと病について解説。16年産で大発生した要因として、年末や4月以降、気温が13~20度で湿度が高く日照が少ない日が多かったことや、適期の薬剤散布が不十分だったことを挙げた。

 17年産に向けては、連作回避や越年罹病株の抜き取りなど従来の対策に加え、定植後早期の予防的な薬剤散布や、2次感染前からの切れ目ない防除を提案。「重要なのは感染させないこと。感染後では(潜伏期間でも)薬剤の効果が薄い」とした上で、「対策はどれか一つではなく、できるだけ多くの対策を確実に」と補足した。

 また、農協園芸指導課の担当者は土壌状態で影響があったことを強調。生育が良好だった農地については、有機物の投入▽深耕し畝が高い▽土壌に空気が含まれ排水が良好▽泥の粒が小さい-などの傾向があったとして、根が張りやすい土作りや排水対策の重要性を指摘した。

 JAさが白石地区の江口正樹園芸指導課長は「(生産者には)来年への不安があると思うが、本年産が優良だった人と自分の取り組みを比べれば分かることもあると思う」と話した。

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