吉野ケ里遺跡について講演する七田館長(右)=佐賀市の商工ビル

 吉野ケ里遺跡の世界遺産登録を目指す「吉野ケ里を未来につなぐ会」は4日、佐賀市の商工ビルで講演会を開いた。佐賀城本丸歴史館の七田忠昭館長(65)を講師に招き、約50人の参加者が吉野ケ里遺跡と邪馬台国の関連について理解を深めた。

 「『倭人伝』に記された『卑弥呼の都する所』を吉野ケ里から読み解く」と題した講演で、七田館長は奈良大和(畿内)説や九州説など邪馬台国の所在地を巡る「邪馬台国論争」を解説。魏志倭人伝にある邪馬台国の記述が吉野ケ里遺跡の遺構と合致することなどを根拠に「吉野ケ里遺跡は邪馬台国に、かなり近いと考えていい。今後、吉野ケ里遺跡の成果や他の候補地を含めて議論していく必要がある」と述べた。

 つなぐ会の久保浩洋会長(89)が「吉野ケ里遺跡は日本の国営公園だが、博物館がないなど遺跡の歴史的な価値を生かせていない」と課題を挙げた。

 講演を聞いた佐賀市の堤浩康さん(76)は「理由や根拠が具体的で勉強になった。若い人にも関心をもってもらいたい」と話した。

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