「思いを伝えるためにたくさんの言葉を覚えて」と言葉の大切さを訴える佐々涼子さん=鳥栖市古野町の鳥栖高

ノンフィクション作家の佐々涼子さんが登壇した「高校生のための文化講演会」=鳥栖市古野町の鳥栖高

 「高校生のための文化講演会」(佐賀新聞社、一ツ橋文芸教育振興会主催、集英社など後援)が16日、鳥栖市の鳥栖高と基山町の東明館高であった。ノンフィクションライターの佐々涼子さん(49)=神奈川県=が講演し、「言葉があれば自分の思いを伝え、相手の思いを受け止めることができる」と、仕事で得た実感から言葉の重要性を訴えた。

 佐々さんは日本語教師を経て、30代後半からライターズスクールに通って現在の仕事を始めた。国境を越えて遺体を故郷へ送り届ける専門業者を取り上げた「エンジェルフライト 国際霊柩(れいきゅう)送還士」で第10回開高健ノンフィクション賞を受賞している。

 業者への取材を振り返り、「亡くなった人に対して『何かできるはず』と信じて仕事をし、故人の思いをくみ取る人がいることに救われた気持ちがした」とし、感じ取ったことを伝えるためには「言葉を磨く」必要があると説いた。

 講演を聞き、生徒会長の東翔太さん(17)=3年=は「言葉は話して書いて、人とつながることができる。言葉をもっと大切にしたい」と感謝を述べた。

 講演終了後、一ツ橋文芸教育振興会から両校に集英社文庫各100冊が贈呈された。

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