福岡県久留米市で2004年、交際していた志賀勝美さん=当時(28)=と生後約7カ月の乳児を殺害したとして、殺人の罪に問われた伊万里市、元弁当店従業員吉富和彦容疑者(48)の裁判員裁判初公判が16日、福岡地裁(丸太顕裁判長)であり、吉富被告は起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、吉富被告には妻子がいたが、02年ごろに知り合った志賀さんと交際を始め、2年半にわたり同居していたと指摘。結婚を強く迫られたため、寝ていた志賀さんと、2人の間に生まれた息子の和音ちゃんを殺害したと主張した。

 弁護側は「被告は殺害を自ら告白し、反省している」として情状酌量を求めた。

 起訴状などによると、吉富被告は04年12月ごろ、当時3人で住んでいた久留米市内のマンションで、志賀さんの胸を包丁で刺し、和音ちゃんの首をコードで絞めて殺害したとしている。吉富被告は昨年1月、福岡県警に逮捕された。供述に基づき、伊万里市の自宅近くの水田脇に埋められた2人の遺体が見つかった。住所地に居住実態のない「所在不明児」が問題になった14年の調査で和音ちゃんがリストに挙がっていた。

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