貯水率が30%を下回った嘉瀬川ダム。水位は満水時から約25㍍下がっている=佐賀市富士町

 嘉瀬川ダム(佐賀市富士町)の貯水量の減少を受け、利水者や関係機関でつくる渇水調整協議会は5日、農業用水や水道用水などの取水を7日から10~30%制限することを決めた。貯水率は過去最低の27・8%に落ち込み、嘉瀬川水系での取水制限は初めてで、川の流量も減らす。各水道事業者は「生活への影響はない」としている。

 国土交通省武雄河川事務所によると、5月から少雨続きで、8月まで4カ月間の降雨量は平年の6割弱にとどまり、過去10年で最少となった。2日に貯水率が30%を下回り、これまで利水者が10~20%の自主節水をしてきたが、対策を強化した。

 嘉瀬川の流量を保つために不足分をダムから補給しているが、取水制限に合わせて補給量を30%減らす。流量が減ることで環境維持に影響が出ないかを巡視して調べる方針。嘉瀬川から取水している佐賀市上下水道局や西佐賀水道企業団なども節水に協力する。

 各水道事業者では、家庭に影響を及ぼさないよう浄水過程で消費する水の量を減らすなどして対応するという。県農政企画課は「これまで農作物に影響は出ておらず、コメも水の必要量のピークは過ぎている」としている。

 取水制限などを受けて武雄河川事務所では5日、渇水対策支部を設置した。県も6日に情報共有するための本年度2回目の渇水対策連絡会を開く。

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