三養基郡上峰町議会(寺崎太彦議長、10人)は16日の定例議会最終日、小中学生の学校給食費無料化予算を含む一般会計補正予算案を賛成多数で可決した。給食は7月から無料になる。3月の町長選前に2度否決され、3度目の提案での可決に、武広勇平町長は「思いが届いた」と胸をなで下ろし、「子育て環境をより良くしていきたい」と力を込めた。

 給食費無料化予算は7月から3月まで約830人分の2986万円に加え、地場産品などを用いる月1回の行事食費用300万円を計上している。

 採決前の討論では、反対する2人が「財政の裏付けに関する説明に納得いかず、段階的にやるべき」「先に手を付けるものが多々ある」と主張した。賛成の4人は「償還金がピークから1億4千万円減り、財政が健全化している」や「直近の町長選で公約に掲げ信任を受けた」とし、2442人分の署名も挙げた。

 採決は賛成6、反対3。賛成に転じた議員2人は取材に「もろ手を挙げての賛成ではないが、反対を続けても給食費補助で他市町に遅れを取る。転出を食い止めるためにもやむを得ない」「給食充実の予算措置もあり、前回までと全く同じではない」と述べた。

 給食費無料化に向け署名活動を続けた住民団体「みんなの声」の中原ひと美さん(61)は採決を見守り、「やっと報われた。これで協力してくれた人たちに顔向けができる。早速保護者さんたちにLINEで知らせました」と笑顔だった。

このエントリーをはてなブックマークに追加