日本スポーツ産業学会の企画コンペで「スポーツ庁長官賞」を受賞した久保さん

■スポーツ庁長官にアイデア披露 

 7月に開かれた「日本スポーツ産業学会」第26回大会の企画コンペ「スポーツ庁長官にアイデアを披露しよう」で、神戸大学大学院2年久保雄一郎さん(25)=鳥栖市出身=が、最高賞の「スポーツ庁長官賞」を受賞した。「VR」(仮想現実)と電気刺激で筋肉を増強する「EMS」技術を活用した新しいトレーニング法を提案し、その着想が高く評価された。

 久保さんは東明館高-同志社大政策学部。インドでの海外ボランティアに参加した大学1年の時、スポーツを通じて現地住民と親交を深められたことでスポーツの力を実感し、スポーツによる地域活性化の研究を始めた。神戸大学大学院では「体操のまち」として知られる福井県鯖江(さばえ)市で「鯖江市の体操競技と市民の郷土愛の関連」などを研究してきた。

 日本スポーツ産業学会は産学官の連携によるスポーツ産業の振興を目指し、年1回大会を開催。今年は鈴木大地スポーツ庁長官の前でプレゼンテーションをする企画コンペが目玉の一つだった。

 久保さんは鯖江市がITに力を入れ、「めがねのまち」としても知られることから、体操、めがね、ITを組み合わせた地域活性化ができないかと考えた。その着想からVR技術の活用を発案。実際にプレーしているような疑似体験を提供した上で、「EMS」を使い、そのプレーに合わせて筋力を増強させるトレーニング法を提案した。高齢者やけがで運動できない人にも応用できるとし、介護予防や生涯スポーツ推進の観点からも評価を受けた。

 1次、2次審査を通過した8人が最終プレゼンに臨んだ。久保さんは「発表の順番が1番目だったので厳しいと思っていたが、審査員の反応がよく、関心を持っていただけた。最高賞はとてもうれしい」と話す。

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