陽気なサンバのリズムに乗ってブラジル・リオ五輪が開幕した。「地球の裏側」という言い方だと日本の視点になってしまうが、時差12時間で昼夜が真逆なら季節も反対。飛行機を乗り継いで現地入りした選手たちの熱戦がいよいよ始まる◆五輪にはさまざまな道のりがある。開会式の入場行進で、カンボジア国籍を取得し、マラソンに出場するタレント猫ひろしさんの笑顔が印象的だった。シリアや南スーダンなど内戦が続く母国を脱出し、「難民五輪選手団」として出場する10人の姿もあった。やはり五輪は平和の祭典。ほぼすべての国や地域の選手たちが一つの競技場に集うことに意味がある◆4年に1度だけに、どんな優れた選手もピークを合わせるのは難しい。勝利の涙も予想外の結末も緊張感に満ちた場所だから生まれる。メダル獲得へ期待も大きくなってしまうが、温かく応援したい◆国内ではきょうから高校野球が始まる。県代表の唐津商業高校には全力プレーで5年ぶりの大舞台を楽しんでほしい。夜はリオ五輪、昼は甲子園とテレビの“はしご”を続け、眠れぬ日が続きそうだ◆大会はどちらも2週間ほど続く。終わる頃には秋の足音も聞こえるだろう。時が過ぎるのを忘れ、遊びに興じた浦島太郎の昔話を教訓に、気づけば夏の仕事が山積みだったとならぬよう注意したい。(日)

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