宅配便「ゆうパック」の値上げについて記者会見する日本郵便の横山邦男社長=5日午後、東京都千代田区

 日本郵便は5日、宅配便「ゆうパック」の個人向け基本運賃を来年3月1日から平均12%程度値上げすると発表した。値上げ幅は沖縄以外の発着が110~230円、沖縄発着が40~290円となる。サイズが大きいほど値上げ幅が大きい。料金表の詳細は10月に公表する。

 既に最大手のヤマト運輸と2位の佐川急便も値上げを決めており、人手不足による人件費増の影響が大手3社に及んだ。

 宅配業界はインターネット通販の拡大で荷物の増加が続き、人手不足が深刻化。再配達の増加もドライバーの負担が増す要因となっている。

 日本郵便の横山邦男社長は東京都内で記者会見し「過重労働や低賃金で社員に犠牲を強いるようでは限界がある」と強調。値上げによる増収効果を年間約80億円と見込んだ。

 再配達を減らすためのサービス見直しも3月以降に順次実施する。再配達の受付時間をこれまでより最大3時間早く終了する一方、配達希望時間帯に新たに「午後7~9時」を追加する。不在時に、玄関前や倉庫など顧客が指定した自宅の特定箇所に荷物を置いておくサービスも導入する。

 さらに首都圏で宅配ロッカーや郵便局を含めて荷物の受取拠点6千カ所の設置を目指す。初回配達前にホームページなどから配達日程の変更や勤務先への無料転送、郵便局などでの受け取りを指定できるようにする。郵便局などで受け取るとポイントを付与する予定。

 ヤマト運輸は10月1日からサイズに応じて140~180円、佐川急便は11月21日から60~230円値上げする。日本郵便は2015年8月にもゆうパックを平均4・8%値上げした。【共同】

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