チームの無敗記録の更新にあと一歩届かなかった。鳥栖は9本のシュートを放ちながら勝ち点を取れず、第2ステージ7試合目にして初黒星。それでもフィッカデンティ監督は「試合を通してイメージ通りできていた」と前を向いた。

 前半は、素早いプレスがうまくはまってカウンターを仕掛けることができていた。DFキム・ミンヒョクらのビルドアップから攻撃を組み立て、前線までボールを運べていた。後半も14分にFW豊田のPKで先制した後、すぐに追い付かれたが、攻勢を強める相手に対し、GK林を中心に粘り強く守った。

 だが後半ロスタイム。一瞬の隙を突かれ、192センチのFW長沢に頭でたたき込まれた。「駿(長沢)じゃないと届かないボール。自分が出たなら先にさわらないといけなかった」とGK林。終了間際の失点を猛省した。

 ただ、G大阪の長谷川監督が「本当に強いサッカーをしていた」と認めたように、今の鳥栖は上位争いを繰り広げるチームに対して互角に戦えることを証明しつつある。指揮官は「最後の正確性を欠いた」と注文を付けながらも、「(前半は)いい形で試合を運べていた」と少しも自信を失ってはいなかった。

 次はホームで年間首位の川崎を迎える。真価が問われる大一番に向け、「気持ちを切り替えるしかない」とDF谷口。いまのチームに下を向いている選手はいない。

このエントリーをはてなブックマークに追加