佐賀新聞社は12日18時半から、アジア・太平洋戦争の記憶をどう後世に引き継いでいくかを考えるシンポジウムを佐賀市のアバンセで開く。未曽有の戦禍を及ぼした大戦の終結から71年目の夏、戦争体験者の証言を基に、佐賀県内の若い世代や歴史学者らが意見を交わす。入場無料。

 2015年の戦後70年企画として、佐賀新聞で14年10月から1年半にわたり連載した戦争体験者への聞き書き「刻む 佐賀・戦時下の記憶」の書籍化を記念して開催する。連載は、県内在住や佐賀ゆかりの70人に取材し、戦場や銃後の生活、大陸からの引き揚げ体験などを証言してもらった。

 シンポでは、「刻む」に登場した戦争体験者のうち6人が映像で出演。大戦時の体験や思いを証言してもらい、地域に埋もれた戦争の記憶をどう掘り起こし、次代につなげていくか議論する。

 県内の高校生や大学生に加え、連載で「70年前の紙面から」のコーナーを監修した佐賀大学の鬼嶋淳准教授(日本近現代史)や吉岡剛彦准教授(法哲学)らが登壇する。討論の前には、佐賀市の鍋島小学校4年生による戦争をテーマにした音楽劇もある。

 問い合わせは佐賀新聞社編集局報道部、電話0952(28)2121。

 証言集『刻む 佐賀・戦時下の記憶』は県内の主要書店などで発売中で、会場でも販売する。

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