菓子大手のカルビー、湖池屋はポテトチップス用のジャガイモの調達先を北海道から東北、九州にも拡大する。北海道の台風被害による原料不足で販売休止に追い込まれた昨年の「ポテチショック」を踏まえた措置だ。味にこだわった新商品を投入し、需要の掘り起こしも図る。

 農林水産省によると、国内産のジャガイモのうち、ポテトチップスなどの加工用には年間53万トンが使われている。北海道産がほとんどで、昨年の台風被害の影響を大きく受け、今年4月以降、カルビーでは33種類、湖池屋では7種類の商品が相次いで販売終了や休止になった。

 カルビーの伊藤秀二社長は10日、記者団に「販売休止は他の商品に売り場を取られ、ポテトチップスの市場が縮小してしまう」と指摘。調達先を広げ、原料を確保する重要性を強調した。現在、北海道十勝産が約4割を占めるが、今後は道内の別の地域や岩手、宮城、熊本の農家とも契約する。

 地域活性化の一環で自治体関係者らと共同開発した47都道府県ならではの味を表現したポテトチップスを9月以降に発売する。

 約8割を北海道産に頼っている湖池屋は、宮崎、鹿児島、熊本からの調達を増やす方針だ。スナック菓子の価値向上を掲げ、北海道今金町産の高級ジャガイモを使ったりした「プレミアム商品」に力を入れる。佐藤章社長は「ポテトチップスの販売価格と個数は下がり続けている。的を絞った戦略を進めていきたい」としている。【共同】

このエントリーをはてなブックマークに追加