山口知事 強い思いはうかがえた

 記者 今回の視察と意見交換の受け止めを。

 山口知事 今回の視察では、九電が規制委とのやりとりで強化されていたところを中心に見た。ポンプとか、扉が強化されていたりだとか、津波の監視の赤外線が入っていたりとか、安全性に対する対策が確認されたのかなという風に思っている。

 記者 安全対策、九電の姿勢を確認したいといっていたが。

 知事 瓜生社長の安全に対する強い思いはうかがうことができた。会社全体の取り組みとしても説明があったので、それらをしっかりもう一度考えて確認をさせていただきたい。

 記者 30キロ圏内では伊万里市長が反対を表明しているが、反対を撤回しない状態で知事が判断をするということはあるのか。

 知事 伊万里市長が視察で不安を持ったことなども(九電に)聞いた。GM21(県内の首長会合)の中でもいろんな首長の思いがあったので、そういったものも受け止めて考えたい。

 記者 全社で意識共有されているかは確認できたか。

 知事 現場で視察する中で、いろんな人にいろんな話を聞いたが、いろんな方々がうそをつかないということに関しては認識していたと思う。社長があれだけおっしゃられていたので、そういった気持ちというのは大いに九電の社風に組み込まれているのかなということは感じた。

瓜生社長 「随分」意識変わっている

 記者 知事との意見交換の受け止めを。

 瓜生社長 設備の最新の状態を確認いただけた。それからソフトの取り組みも紹介できた。今の体制や組織に「これでいい」という水準はなく、常に体制、風土を見直していく必要性があるとつくづく感じた。

 記者 県民に不安がある中で、知事は「信頼関係」「うそをつかないように」と話しているが。

 社長 地域の皆さまとしっかりコミュニケーションを継続していくしかない。物理的には、何十年も安全運転を続ける実績が必要ではないか、との思いもある。

 記者 やらせメールの反省が生きているのか、知事は疑念を持っていると思うが。

 社長 われわれは最大限努力をしてきた。「随分」としか言いようがないが、意識も変わってきているし、改善してきていると実感している。

 記者 福島の現状を語る場面で声を詰まらせた。

 社長 福島の皆さんの身支度もできずに避難されている状況を見ると、本当に情けない。だからこそ事業者として福島みたいな事象は絶対起こしてはならない。私が社長になるとき、福島であの光景を見た時の思いは変わらない。

 記者 30キロ圏の自治体のうち、佐賀県と長崎県の4人の市長が再稼働に「同意できない」と言っている。こういう状況で地域の理解が得られたと考えるのか。

 社長 それはなんとも申し上げられない。

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