エンジンカッターで床に切れ目を入れる佐賀県警広域緊急援助隊員ら=白石町の旧白石署

■解体予定の旧白石署活用

 大規模地震で建物に閉じ込められた人を救出するための佐賀・福岡・長崎3県警合同の訓練が16日、白石町の旧白石署であった。計約50人が参加し、解体が決まっている旧庁舎を災害現場に見立て、鉄筋コンクリートの床や壁に穴を空けて要救助者を安全に助け出す「ブリーチング」と呼ばれる手法の手順を確認した。

 参加したのは、国内の大規模災害時に派遣される各県警の広域緊急援助隊(広緊隊)。佐賀県警からはこのうち警備部隊の15人前後が参加した。各県警数カ所ずつ穴を空けた。

 まずドリルで小さな穴を空け、すぐそばに救助すべき人がいないかを確認。そばに誰もいない想定の現場では人が通れる大きさの穴を素早く空け、そばに要救助者がいる想定では、がれきが階下や壁の向こうに落ちないよう慎重に空けた。隊員たちはエンジンカッターや電動のノミによる激しい騒音と粉じんの中、手順を一つ一つ確認しながら訓練に当たっていた。

 佐賀県警広緊隊の岩崎憲太郎小隊長(32)は「この規模で床や壁を壊して訓練できる機会は少なく、隊員の成長も見られた。他の県警のやり方や機材も見せてもらい、勉強にもなった。万が一の災害に訓練を生かせるようにしたい」と話していた。

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