佐賀県有明海漁協は17日、最終盤を迎えたノリ養殖について、3月9日以降、網の自主撤去を漁業者に要請することで合意した。栄養塩濃度の低下で色落ち被害が広がる中、高品質の生産が見込めない網を撤去することで、栄養分の回復や潮流の改善につなげて品質を保持する狙い。被害の大きい県西南海域を中心に、全体で2、3割の撤去を目標にしている。

 佐賀市の漁協本所で開いた運営委員長・支所長会議で協議した。冒頭、県有明水産振興センターの担当者が海況調査の結果を示し、6日から1週間行われたダムの緊急放流により、河口周辺など一部で効果が見られたことを報告した。

 全国的な不作による品薄感があり、今季はこれまでの入札で平均単価は16円超と高水準を維持している。冷凍網の張り込みが予定より2週間延期されたこともあり、出遅れを取り戻したいと考える生産者も多く、網の撤去は「要請」にとどめた。

 徳永重昭組合長は「『佐賀海苔』のブランドイメージを守るためにもやむを得ない。売れるからと言って等級の低いノリを多く流通させると、数年後に響く」と必要性を強調した。

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