バロック絵画を鑑賞する来場者。洋画家の金子剛さん(右から2人目)のギャラリートークもあり、開幕を盛り上げた=佐賀市の佐賀県立美術館

 バロック絵画を代表するブリューゲル、レンブラント、ルーベンスらの傑作を集めた「バロックの巨匠たち」展が17日、佐賀市の佐賀県立美術館で開幕した。県内初公開のバロック絵画作品が集まる荘厳な世界に、訪れた人たちはじっくりと見入った。

 本展では、プラハ国立美術館(チェコ共和国)やヨハネ・パウロ2世美術館(ポーランド)、シャルトル会修道院美術館(フランス)の収蔵品から名画44点を厳選し、16世紀末から18世紀初めにかけヨーロッパ各地で花開いたバロック絵画の歩みをたどる。

 開場式では副島良彦副知事や泉俊彦サガテレビ社長、中尾清一郎佐賀新聞社社長が、バロック絵画が生まれた歴史的背景やその後の変化の多様さに触れた上で「写真や動画がなく、電気の照明もなかった中で描いた絵の大きさ、巧みさ、光と影のコントラストを楽しみ、市民階級のエネルギーを感じて」とあいさつした。テープカットの後、洋画家の金子剛さんによるギャラリートークがあった。

 初日から多くの美術ファンが足を運び、鳥栖市の会社員冨美佐さん(46)は「宗教色が強いのかなと思っていたけれど、生活の一部を描いた作品も多い」と親しみやすさを感じていた。佐賀市の会社員坂口由紀子さん(36)は「暗い感じの絵が多く、不思議な魅力がある」と話し、時間をかけて鑑賞していた。

 会期は7月20日まで(月曜休館)。観覧料は一般1200円、高校生以下無料。県立美術館、サガテレビ、佐賀新聞社でつくるバロック展実行委員会が主催する。

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