包括外部監査の結果を山口祥義知事に報告する公認会計士の田村浩司さん(左奥)=佐賀県庁

 事業委託をテーマにした2015年度の包括外部監査の結果が17日、山口祥義知事に報告された。89の委託事業に関して「事業終了直前に契約締結があった」「受託業者からの報告に検証が十分なされていない」など5件の問題点の指摘があったほか、43件について改善点が提起された。

 交通安全啓発用CM制作・放送で、委託業者の聞き取りを基に制作費や放送料を積算していたことに関し「利益が相反する業者からの聞き取りは不合理」と指摘した。有明海の再生策の検討をNPO法人に委託した事業では、実績報告書で実施状況を確認している現状について「県としてデータの蓄積や再生方針などを見いだせるような積極的な事業評価を主体的に行うべき」と受け身の姿勢を問題視している。

 がん患者の治療情報の収集、登録事業では、一部の業務内容で調整が難航し、委託事業者との契約締結が期間満了月にまでずれ込んだ。報告書では「事業の実施は契約の成立が前提。委託内容に変更が生じる場合、変更契約書の締結などの対応を行うべき」と改善を求めた。

 山口知事は「よくチェックさせていただいて、生かしていきたい」と答えた。

 監査は毎年テーマを設定して実施。公認会計士の田村浩司氏が報告した。

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