登山参加者に心拍計を着ける山本正嘉教授(左)=5月、佐賀市の金立山

■心臓、足腰への負担など

 佐賀市の金立山(標高502メートル)に毎週登っている高齢者150人に、登山と健康の関係を探る調査を、鹿屋体育大(鹿児島県)の山本正嘉教授(59)が始めた。地元の金立水曜登山会メンバーが協力、心拍計を着けて心臓への負担を分析、膝や腰の調子も聞き取り、健康への効果をみる。6月で調査を終え、夏に分析結果をまとめる予定。

 山本教授は高齢の登山者を対象に運動生理学やトレーニング科学を研究している。「体力に不相応な高度の山にいきなり登って足腰を傷める人が多い」と登山の現状を指摘する。定期的な登山の効果をまとめるため、以前から交流のあった金立水曜登山会の石橋清志理事長(73)に調査の協力を依頼した。「週1回の頻度で登山する団体は珍しい」という。

 5月中旬の調査は、登山参加者の中高年8人が心拍計を着け、登りと下りを4回に分けて心肺や足の疲労度を7段階で記入した。データを基に登山時の心臓への負担を分析する。これとは別に会員約150人に、足腰の調子など登山で実感した健康への効果や体力が増す状態を聞く。

 水曜登山会では休憩を含め通常の1・5倍となる約4時間かけて登っている。大人数で登ることで自然とペースが落ち、参加者から膝や腰の調子がよくなったとの声も上がるという。石橋理事長も「心肺機能が上がり、会が交流の場でもあるので心身ともに健康になった」と登山効果を実感している。

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