沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域を航行する中国公船。背後には漁船も見える=7日午後(第11管区海上保安本部提供)

 海上保安庁は7日、沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域に中国海警局などの公船が計13隻入ったと発表した。尖閣周辺で同時に航行が確認された中国公船の数としては、日本政府が尖閣諸島を国有化した直後の2012年9月18日の12隻を上回り過去最多。今回、6日の7隻に加え、7日にさらに6隻が入域した。一部は断続的に領海にも侵入。外務省の杉山晋輔事務次官は7日、程永華駐日大使に2度にわたって厳重抗議した。抗議は3日連続となった。

 尖閣周辺では5日、中国公船と漁船が初めて同じタイミングで領海侵入するなど中国船の動きが急速に活発化。13隻のうち6隻は、機関砲のようなものを搭載しており、日本政府は「中国が一方的に事態をエスカレートさせている」(高官)と警戒を強めた。

 第11管区海上保安本部(那覇)によると、機関砲のようなものを搭載した海警33115を含め公船計2隻が7日午前10時すぎから約35分にわたり領海に侵入。さらに、夕方にも4隻が相次いで領海に入った。中国当局の船が尖閣周辺の領海に侵入したのは5日以来で、今年に入って22日目。

 杉山氏は、程氏に「主権侵害だ。一連の中国側の行動は緊張を著しく高める一方的なもので決して受け入れられない」などと抗議した。

 公船の周辺では中国漁船が6日時点で約230隻だったのに続き7日も多数確認された。接続水域内であっても、00年発効の日中漁業協定で中国漁船の操業が認められ、中国が周辺海域での漁を解禁する8月になると、毎年多くの漁船が現れる。日本政府は「中国公船が漁船に便乗して行動を激化させている」(外務省幹部)と指摘した。【共同】

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