会談する小野寺防衛相(左)と沖縄県の翁長雄志知事=14日午後、沖縄県庁

 小野寺五典防衛相は14日午後、沖縄県の翁長雄志知事と県庁で会談した。米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)所属の新型輸送機オスプレイがオーストラリア沖で墜落した事故への対応に関し、翁長氏はオスプレイの飛行を国内で容認する政府判断について「県民、国民の命を守る意味で大変残念だ」と批判。小野寺氏は「わが国の安全保障に大変重要な装備だ」と述べ、理解を求めた。3日の就任後、翁長氏との会談は初めて。

■小野寺氏「緊迫の東アジアに重要な航空機」

 小野寺氏は「米側には繰り返し安全な飛行を求めたい」とも伝えた。会談後、記者団には「緊迫する東アジアにとって、米側は大変重要な航空機と位置付けている」と説明した。

 5日の事故発生後、防衛省は日本国内での飛行自粛を要請したが、米軍は飛行を継続。事故調査で米軍がオスプレイに機械的、構造的な欠陥はないと結論付けたため、防衛省は11日に飛行容認に転じた。

■翁長氏「憤怒に堪えない」

 翁長氏は12日、普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する県民大会で「県民が危惧した状況で、憤怒に堪えない」と述べ、政府対応を批判していた。

 会談で小野寺氏は、辺野古移設について「今の計画を着実に進めたい。普天間の固定化があってはならないとの共通認識で汗をかきたい」と強調した。沖縄県は7月に辺野古移設工事の差し止めを求め、那覇地裁に再び提訴している。

 小野寺氏は14日午前、沖縄県入り。会談に先立ち、糸満市の平和祈念公園の国立沖縄戦没者墓苑で献花し、沖縄戦などの犠牲者の名前を刻んだ記念碑「平和の礎(いしじ)」を訪れた。在日米軍のシュローティ副司令官とも面会した。【共同】

=オスプレイ配備の先に=

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