講演したひらまつ在宅療養支援診療所院長の鐘ヶ江寿美子氏=佐賀市の市立図書館

 認知症などで判断能力が無くなった際に、事前に決めた治療法などを伝える「事前指示」についての講演会が3日、佐賀市立図書館で開かれた。自身の意思決定で迎える最期について考えた。

 ひらまつ在宅療養支援診療所院長の鐘ケ江寿美子氏が講師を務め、在宅医療制度や現場での体験を踏まえながら講演した。

 認知症に限らず、意思能力がなくなった際に、自らの意思表示をする方法の一つに事前ケア計画(ACP)がある。計画では、自分の代わりに判断を委ねる人や希望する医療処置、残りの人生の過ごし方などを決める。意思能力がなくなると、計画を元に支援が組まれる。

 鐘ケ江氏は「住み慣れた地域で最期を迎えたい人が多い」といい、そのための計画策定には「地域包括ケアシステムを生かし、ケアマネジャーや病院関係者と一緒に考えること大事。より実践的な計画になる」と助言した。

 講演会は認知症の人と家族の会県支部が主催し、21日の世界アルツハイマーデーに合わせて開いた。

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