炭山地区の棚田の資源を生かして開発した山菜御膳の試作完成を喜ぶ、田﨑さん(左奥)らレシピ開発研究所メンバーとすみやま棚田守る会の木寺代表(右手前)ら=伊万里市二里町のすみやま棚田農業体験センター山桜

 伊万里市二里町中里の「炭山(すみやま)棚田」の食材を生かした山菜御膳のお披露目会が18日、すみやま棚田農業体験センター「山桜」であった。地元住民や関係者が集まり、市食のまちづくりアドバイザー・田崎志織さんが主宰する「レシピ開発研究所」の学生インターンが創作したメニューに舌鼓を打った。

 炭山棚田は中山間地に位置する小集落で、棚田の保全や地域活性化が課題となっている。主に福岡在住の学生インターンが棚田や地元住民への取材を重ねる中で、足かけ3年で地域の魅力を凝縮したメニューの開発に取り組んできた。

 御膳は漬物すし五種と手打ちそばをメーンにした懐石風で、伊万里焼の格調高い器に盛り付けて魅力をさらに引き出した。冬の保存食として地区に伝わる破竹を塩漬けにして発酵させたものを、アンチョビーに見立て薄切りしたズッキーニで巻いた軍艦巻きや、山芋と梅肉のシソ巻きなど、伊万里の特産や伝統食を取り込んだアイデアが光る。今後、商品化に向けて検討を進めていく。

 田崎さんは「伊万里とのご縁が一つの形になってうれしい。食を通じた地域活性化のモデルにしていきたい」と好感触。すみやま棚田守る会の木寺清太代表は「誰も食べない小さなびわを飾り付けに使うなど新しい感覚で、探せば地元に魅力がたくさんあることを再発見した。今後一緒になって地域を盛り上げていけたら」と話した。

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