佐賀市長選の告示まで1カ月となり、臨戦態勢に入っている後援会事務所=佐賀市本庄

■市長選・出馬表明現職のみ/市議選・定数36に43人準備

 任期満了に伴う佐賀市長選が告示される10月8日まで1カ月となった。出馬表明しているのは現職の秀島敏行氏(75)=3期、本庄=1人。対立候補の動きはなく“無風”が続き、38年ぶりの無投票になる公算が高まっている。一方、同日告示の市議選(定数36)には現時点で現職34人と新人9人の計43人が立候補の準備を進めており、激戦が予想される。

 「選挙の上手な人ばかり。これだけいらっしゃれば、自分の選挙も…と思ってしまう」。8月19日、秀島氏後援会(本庄)の事務所開き。衆院議員の1人は、集まった支持者約300人(主催者発表)を見渡して、冗談交じりにこうあいさつした。

 来賓として山口祥義知事をはじめ、自民、民進両党の県関係国会議員やJA佐賀中央会の金原壽秀会長らが出席し、4選を目指す秀島氏を激励した。元市職員の支持者は「この顔ぶれを見れば、簡単には対抗馬は出られない」と腕組みした。

 秀島氏は、佐賀空港への自衛隊新型輸送機オスプレイ配備計画に慎重姿勢を示していることから自民からの推薦は得られなかった。それでも、ある後援会関係者は「公式的には『残念』と言うことになるが、そこまで大きな影響はないだろう」と漏らす。自民の推薦が得られなかったことを踏まえ、秀島氏は“政党色”が偏ることを敬遠、他政党には推薦願を提出しない。

 政策集を作り、着々と選挙戦に備える秀島氏。「対抗馬不在」の現状を問われ、「あと1カ月ある。いつでも立候補される可能性はある」と表情を引き締めた。

 混戦となる市議選は現職34人全員が続投を目指し出馬する意向だ。立候補予定者向けの事務説明会に新人は12陣営が出席したものの、出馬を見送った人もおり、現状は9人が立候補を予定している。

 投票日は10月15日。前回の市議選の投票率は59・23%で6割を下回った。市長選が選挙戦にならなければ、市議選の投票率はさらに低下するとの懸念もある。市選管は当初予算で初めて啓発用の広告費として315万円を計上し、選挙期間中、航空機を使って市内全域で投票を呼び掛ける。

 18歳選挙権への対応として、佐賀大学に期日前投票所の開設を依頼しているほか、学生による啓発も検討している。市選管の担当者は「現在は大学側と協議中。知事選と同日に実施されなかった県議選などで投票率は低下している。選挙の啓発に力を入れたい」と話す。

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