大町町が購入する宗教法人施設建設予定地。約3万1000平方㍍あり、奥に入ると半分ほどが整地されているという=大町町畑ケ田

■施設計画に住民反対

 杵島郡大町町は、宗教法人が町内に所有する施設建設予定地を購入する。地元住民が建設を阻止するため町に買い取りを要望、町は近くに杵島商高があることも考慮し、宗教法人と交渉して取得を決めた。9月町議会に関連予算を提案した。

 町によると、購入する土地は同町畑ケ田地区の山林・原野約3万1千平方メートル。広島県に本部を持つ宗教法人平等大慧会(だいえかい)が2011年に取得し、地元地区や町に道場建設の方針を示した。

 地元住民は反対の意向を示し、町議会は14年6月、地元住民が出した建設反対の請願を採択した。宗教法人が地元に建設に関連して訴訟準備に入ることを通知したことなどを受け、地区の役員会は15年10月、町に建設予定地の買い取りを要請。町が交渉していた。

 水川一哉町長によると、購入金額は7500万円。「法人側は用地購入と測量や整地の費用に1億4千万円を使っていると説明した。交渉によって自分が考えていた額に近づいたことと、地元の要請や町道を隔てて杵島商高があることを総合的に考え、購入を決めた」と話す。宗教法人は「売却の方向で話が進んでいるのは事実。現段階ではそこまでしか話せない」とする。

 町は購入する土地を、県の「さが創生工業団地整備推進事業」を活用する企業誘致などを検討している。宗教法人が1万5千平方メートルほど整地しており、2万平方メートル程度まで整地できないか調査する。

 9月町議会に提案した一般会計補正予算案には用地購入費8千万円と、測量して造成費用などを調べるための土地利用調査委託費1500万円を盛り込んでいる。14日に採決する。水川町長は「調査結果に応じ、町にふさわしい土地利用を考えていきたい」と話す。

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