海外の大使館などから注文が入った「辛口純米酒幸姫」と「純米大吟醸幸姫」を手にする幸姫酒造の峰松宏文製造部長=鹿島市の同酒造

■要人へPR、会食の乾杯に

 鹿島市の幸姫酒造は、外務省在外公館課を通じて世界4カ国の日本大使館・総領事館に同社の銘酒を送り、佐賀の酒のおいしさを広めている。峰松幸弘社長(69)は「世界の大使館で飲まれる日本酒を造れたことは、ちょっと言えば世界に認められたような気持ち」と喜ぶ。

 在外公館では国の要人との会食やレセプションなどの行事の際は日本酒で乾杯し、積極的に日本酒をPRしている。調達する日本酒は、世界最大級のワイン品評会「IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)」で受賞した銘柄が対象となる。

 幸姫酒造が注文を受け、発送したのは「純米大吟醸幸姫」と「辛口純米酒幸姫」の2種類。チリ、モーリシャス、エストニアの大使館と、オーストラリアのシドニー総領事館に送った。注文は4合瓶(720ミリリットル)計42本で、峰松社長は「数はたいしたことないけど、世界で飲んでもらうことができて大変喜ばしい」と話す。

 純米大吟醸は県産の山田錦を使ったフルーティーな香りで甘みのある味わいが特長。辛口純米酒は「さがびより」を使い、なめらかな味わいの中にすっきりしたのどごし。峰松社長は「県の水、米を使い、作っている杜氏(とうじ)も佐賀の人。オール佐賀で、本当の意味での地酒」と胸を張る。

 「これからも海外からの注文に応えたい」と期待を込める峰松社長。「鹿島だけではなく、日本酒の品位にも関わってくる。今後も努力し続け、発信していきたい」と意気込む。

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