佐賀県内の高校生を対象にした18歳選挙権アンケート(約6千人回答)で、「成人年齢」を20歳から18歳に引き下げる民法改正の動きについて聞いたところ、64.7%が「今まで通り成人は20歳でいい」と答えた。「18歳で成人にすべき」は17.8%で、「18歳は大人だと思うか」との質問にも否定的な答えが半数を超え、大人としての責任を持つことに対する高校生の複雑な心境が垣間見える。

 「成人は20歳でいい」と回答した生徒の割合を学年別にみると、3年生が63.8%、1、2年生が65.1%と選挙権のない1、2年生が若干高かった。3年生では「18歳で成人にすべき」が2割に達した。18歳を大人だと「思う」と回答したのは全学年で43.1%、「思わない」が56.9%だった。

 政府は、成人年齢を選挙権と同じ18歳に引き下げる民法改正案を早ければ来年の通常国会に提出する方針。大人としての自覚を高める効果が期待される一方、18、19歳でも親の同意なく契約を結べるようになり、消費者被害の拡大を懸念する声も上がっている。

 10日に佐賀新聞社が行った座談会に参加した高校生も、18歳が大人かどうかに関して意見が分かれた。

 杵島商2年の原口雪菜さん(16)は「18歳は選挙権を得たので、もう大人」と前向き。参院選で投票した弘学館3年の月足亮太さん(18)は「大人だと思うが、全員がそうではない。周りに対して責任が持てるかが決め手になる」と話した。

 佐賀工3年の松尾草青さん(18)は「自立し始めるのは高校を卒業してから。18歳はまだ大人とは言えない」と主張する。杵島商2年の川崎志保さん(17)は「20歳で大人になることが、小さい頃から植え付けられているから」と否定的な見方を示した。

 唐津西3年の原沙和子さん(18)は「自分がやったことに対して責任が取れるかと言われれば、まだ親から養ってもらっていて難しい。大人になりかけだけど、完全ではない」と複雑な思いを語り、「18歳が大人と見なされることについて、今の若者が消極的なことが問題」と指摘した。

=6000人ネットアンケート=

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