終戦から72年となる15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれる。天皇、皇后両陛下や安倍晋三首相、約5200人の戦没者遺族らが参列し、先の大戦で犠牲になった約310万人を悼む。

 北朝鮮が米領グアム沖へのミサイル発射検討を表明し、トランプ米大統領が軍事報復を示唆するなど情勢は緊迫。集団的自衛権の行使を認めた安倍政権は改憲への意欲を示しており、平和の在り方が問われる中での追悼式となる。

 安倍首相は昨年までの追悼式で、歴代首相が触れてきたアジア諸国への加害と反省に言及しなかった。「不戦の誓い」との言葉も使わず、近隣諸国の反発を招いた経緯もあり、今年の式辞の内容が注目される。

 また天皇陛下にとっては、6月に退位を実現する特例法が成立し、早ければ来年末にも退位する可能性があり、残り少ない追悼式となる。戦後70年の2015年から2年連続で、お言葉に「深い反省」との文言を盛り込んでおり、戦争への思いをどう表現するのかにも関心が集まる。

 追悼式は例年通り、午前11時50分ごろに始まり、首相の式辞後、正午の時報に合わせて参列者全員で黙とう。天皇陛下のお言葉に続き、遺族代表が追悼の辞を述べ、参列者が献花する。

 参列予定の遺族の最高齢は101歳で、最年少は6歳。追悼式では、11~15歳の遺族6人が青少年代表として献花し、昨年に引き続き11~17歳の遺族14人が献花者に花を渡す補助者を務める。【共同】

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