全ての競技終了後に場内を一周し、観客の声援に応えるジャマイカのウサイン・ボルト=ロンドン(共同)

 【ロンドン共同】陸上男子短距離のスター選手で、世界選手権を最後に、現役を退いた30歳のウサイン・ボルト(ジャマイカ)が13日、全種目終了後にロンドン競技場で引退セレモニーを行った。両親も見守る中、観客の温かな拍手を浴びながらトラックを1周し「ファンにさよならを伝えた。泣きそうだった」と感慨深げに語った。

 「何年も独占してきた種目」と誇る200メートルと100メートルのスタート、フィニッシュ付近で十字を切り、最後はおなじみの弓を引くポーズを披露した。今大会は100メートルで3位、最終走者を務めた400メートルリレーは左脚を痛めて途中棄権に終わったが「努力を重ねれば何事も可能だと証明してきた。それは若い世代に残した遺産。たった一つの大会、最後の敗戦がこれまで達成したことを変えるわけではない」と胸を張った。

 陸上界を揺るがすドーピング問題には「不正を犯した選手は永久追放するべきだ」との持論を展開し「自分はドーピングなしでも成し遂げられることを示してきた」と訴えた。「人生の全てだった」という陸上には今後も指導や啓発、普及活動で関わる考え。「自由の身になるのは楽しみ。パーティーに出掛け、家族との時間を過ごす」と柔らかな表情を浮かべた。

=世界陸上ロンドン2017=

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