被爆体験をもとに平和への願いを訴えた大石依子さん=佐賀市の川上小学校

 佐賀市の川上小(石丸愼也校長)で9日、平和集会が開かれた。広島市で4歳の頃に被爆した大石依子さん(75)=吉野ケ里町=が、自身の体験をもとに2度と戦争を繰り返してはいけないという平和への願いを伝えた。

 大石さんは幼い頃の記憶をたどりながら惨禍を語った。周りが火の海になり、生まれたばかりの弟が亡くなった。食べ物や着る物もなく「昨日までの町や友達たちがどこに行ったのか分からなかったんですよ」と涙を浮かべた。

 大石さんは5月にオバマ米大統領が広島を訪れたことに触れ、「これから悲劇を繰り返さないことが願い」と話し、「今私たちは何にも代えられない平和の中にいる。喜びを胸にとめて家族や友達に優しくして」と呼び掛けた。

 児童たちは手を上げて感想を発表し、6年生の平山瑠唯(るい)君(12)は「平和のために少しでも自分にできることがないか考えたい」、4年生の野田和輝君(10)は「2度と戦争が起きないようにする」と宣言した。

 代表して6年生の武富康斗己(やすとき)君(12)は「『大事なのはこれから』というメッセージが心に響いた」とお礼を述べた。吉田潤平君(12)は「今度長崎に修学旅行に行く。この目と耳でしっかりと勉強したい」と結んだ。児童たちは教室に分かれて折り鶴を折り、午前11時2分に黙とうをささげた。

=平和学習特集=

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