原発の再稼働阻止に向けて、「頑張ろう」と拳を突き上げる集会参加者=佐賀市のどんどんどんの森

 九州電力玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働を阻止しようと、九州などの労働組合や市民団体が18日、佐賀市のどんどんどんの森で集会を開いた。主催者発表で約1800人が参加し、原子力規制委員会の審査に合格して再稼働に向けた地元同意手続きが進む現状に抗議の声を上げ、デモ行進した。

 福島第1原発事故を受け、東京電力と国の刑事責任を追及している福島原発告訴団団長の武藤類子さん(63)=福島県田村市=が被害の現状を報告した。避難区域が解除された後も帰還をためらう多くの住民がいると説明し、「原発事故は危険や諦めを強いて、家族や地域の分断も強要し、人権を奪う」と指摘した。仮設住宅で暮らす人たちの中にうつ病患者や自殺者が増えている状況もあるとして、「福島で事故を終わりにしよう」と呼び掛けた。

 「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」代表の石丸初美さん(65)=佐賀市=は、最終処分方法が確立していない使用済み核燃料に懸念を示し、「核のごみを子どもたちに押し付けるわけにはいかない」と訴えた。

 参加者は脱原発社会を目指すアピールを採択、佐賀県が再稼働に同意しないように県庁までデモ行進し、「再稼働反対」「原発はいらない」とシュプレヒコールを上げた。

 脱原発を目指す全国運動「さようなら原発1000万人アクション」佐賀県実行委員会が企画した。

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