佐賀藩の科学技術を多角的に顕彰する学術団体「幕末佐賀研究会」(青木歳幸会長、40人)は8日、日本で初めて鉄製大砲鋳造に成功した「築地(ついじ)反射炉跡」調査の継続を求める要望書を県と佐賀市に提出した。

 佐賀市教委は2010年度から6年間発掘調査を実施、本年度は出土遺物の整理作業を中心に進めている。これまでの調査から築地反射炉本体は日新小校舎の北校舎下にあるのではないかと推定している。

 青木会長ら4人が白井誠県文化・スポーツ交流局長らに要望書を手渡した。青木会長は「三重津海軍所跡が世界遺産に登録されたことで、反射炉遺跡として築地の価値がより高まった。調査を中止すれば、その価値が歴史上から葬られてしまう」と懸念を示した。

 要望に対し、県は「小学校の建物が新しく、現時点で調査は難しいが、世論の醸成を高めていきたい。2年後の明治維新150周年に向け、取り組みを進めたい」と答え、市は「官民協働でアイデアを出し合い、連携を深めたい」と応じた。

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