ユーモアを交えたギャラリートークで作品を解説する金子剛さん=佐賀市城内の県立美術館

 佐賀県立美術館で開催中の大規模個展「池田学展 The Pen 凝縮の宇宙」で17日夕にナイトミュージアムが開かれ、洋画家金子剛さん(77)=同市=によるスペシャル・トークがあった。池田さんの恩師でもある金子さんは、作品解説とともに佐賀北高時代からのエピソードも披露した。

 この日は開館時間を午後8時まで2時間延長。仕事帰りの会社員や学校帰りの学生らが詰めかけ、展示室は人であふれた。

 金子さんは、池田さんの人柄や思い出に触れながら、作品に込められた画家の意図や技法を詳しく紹介した。池田さんが東京芸大大学院時代に描いたモノトーン作品「けもの隠れ」について、「画面中央は正面から、それより下は俯瞰(ふかん)、上は仰ぎ見る視点で描いている」と解説した。一方で「日本画の中島千波先生が購入する予定だったが、学君がアジア旅行を計画していたので、餞別(せんべつ)代わりに金額を上乗せして自分が作品を手に入れた」と秘話も語った。

 米国の美術館で3年にわたり手掛けた新作「誕生」については「21世紀を代表する作品の一つになる」と高く評価。佐賀県が絵を1億3200万円で購入することに触れ「県民にとってすごくラッキーなこと。展覧会後は海外の美術館を回ることになるので、会期中にじっくり鑑賞してほしい」と呼び掛けた。

 池田学展は3月20日まで(月曜休館)。次回スペシャル・トークは3月3日午後3時から。参加無料だが観覧券が必要。一般1200円、高校生以下無料。

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