暴力追放功労者表彰を受賞した弁護士の井上和弘さん(60)

■進出阻止にチームで貢献

 暴力団から住民の権利を保護し、警察と連携して活動の抑止を図る佐賀県弁護士会の「民事介入暴力対策特別委員会」。その委員として約15年携わり、委員長も昨年3月まで4年間務めた。「弁護士のチームで取り組み、反社会的勢力と対峙(たいじ)して住民の救済につながっている」と語る。

 みやき町の2008~09年の暴力団進出問題では、同委員会で地域の反対運動を支えた。訴訟担当として週1回のペースで町に出向いて協議を重ね、暴力団事務所の使用禁止命令など先進事例を参考にしながら裁判の準備も進めた。最終的に進出を阻止し、「運動の高まりや自治体、警察との連携の大切さを実感できた」と振り返る。

 同委員会は若手弁護士が増えている。「表に出なくても被害に苦しんでいる人はいるはず。積み上げてきた暴力追放の取り組みを引き継いでいくのが重要」と力を込める。警察庁長官と全国暴力追放運動推進センター会長の連名での暴力追放栄誉銅章を受けた。佐賀市。

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