佐賀市の八谷英佑からトップでたすきを受ける吉冨博子(右)=17-18中継所

■前半劣勢後半巻き返す

 5年ぶりの王座奪還を狙う佐賀市。首位の小城市に前半は大きく差を広げられたが、17区八谷英佑(佐賀大大学院)の力走など後半の巻き返しで踏みとどまった。羽立博文監督は「悪くなりかけた雰囲気が明るくなった。首の皮一枚つながった」と最終日を見据えた。

 この日の序盤は「1分でも返したい」という指揮官の思いとは裏腹に、主導権を小城市につかませてしまった。前半を終えて累計で7分1秒差。ほぼ絶望的とも思えるタイム差だった。

 しかし、「立て直すしかない」(羽立監督)と全員、諦めることはなかった。7秒差の2位でたすきを受けた八谷は「とにかく1位でつなぐ」と意地の熱走。最終盤の猛烈なスパートで前を走る小城市の久米幸輝(ひらまつ病院)をかわした。

 八谷のこの区間賞がその後のレースに大きく影響した。続く吉冨博子(メモリード)は昨年と同じ区間を2年連続となる区間新記録でつなぎ、「小城市よりも少し劣るか」と羽立監督が予想した中学生区間もうまくまとめた。10秒差で日間賞こそ逃したが、前半失った自信を取り戻して最終日に望みをつないだ。

 2日目を終えた後のミーティングで、指揮官は「佐賀市の意地」を選手たちに訴えかけた。受けた八谷は「一人一人が優勝しないといけないという使命感を持ち、意識することが大事」と気を引き締める。

 小城市との差は3分35秒。だが「何が起こるか分からない。最後に1秒差でも勝っていたい」と羽立監督。選手、スタッフ全員で王座奪還への道筋を見出す。

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