外国人向けのポスティングカードを作成した廣岡智紀巡査長=佐賀市久保田町の横江駐在所

廣岡巡査長が作成したポスティングカード。上の巡回連絡についての説明を英訳している

■英語表記で巡回連絡

 近年増加する外国人居住者宅への巡回連絡に役立てようと、佐賀南署地域課に所属し、佐賀市久保田町の横江駐在所に勤務する廣岡智紀巡査長(27)が、住人が不在の際に投函する外国人向けのポスティングカードを作成した。カードには巡回連絡の目的などが英語で表記されており、日本語が話せない外国人が警察活動を理解するのに一役買っている。

 巡回連絡は交番勤務の警察官などが、管内の住民や事業所などを回り、事件事故防止の啓発や専用のカードに住所や電話番号を書き込んでもらい、災害などの緊急時の連絡先の確認のために行われている。

 同署管内には佐賀大学や佐賀空港があることから、近年外国人居住者が増加している。これまでの外国人宅の巡回連絡は、警察官が身ぶり手ぶりで行っていたため、巡回連絡の趣旨が伝わらないケースも多かったという。同署の部内通訳人としての業務に携わる廣岡さんは、こうした背景から、英語版のポスティングカード作成を思いついた。

 カードは今年の6月に作成。同署の江副勝彦地域第1課長は「ポスティングカードによって巡回連絡がスムーズになり、外国人と警察署の距離も近くなる」と効果を期待した。

 廣岡さんは高校2年生の頃、テレビでアメリカンフットボールの試合を見て「自分もやりたい」と学校を休学し、アメリカのミシガン州に留学。1年間、地元のクラブチームに所属した。「当時は全く英語が話せなかった」という廣岡さん。チームメイトやホームステイ先の家族と過ごす中で自然と英語が身についた。2013年の拝命後は、外国人への職務質問や署を訪れた外国人の窓口対応などの業務に当たっている。

 廣岡さんは「自分にしかできない仕事を続けていきたい」。英語を生かし、県内の外国人が安心して生活できる環境づくりに力を入れていくことを決意している。

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