盛泰子議長に陳情書を手渡す石丸初美代表(左から2人目)ら関係者=伊万里市議会

 「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」と「プルサーマルと佐賀県の100年を考える会」は10日、玄海原発(東松浦郡玄海町)から30キロ圏内の伊万里市と伊万里市議会に、玄海原発事故の備えとして甲状腺被ばくを軽減する安定ヨウ素剤を全市民に事前配布するよう要請書と陳情書を提出した。

 裁判の会の石丸初美代表らが古賀恭二総務部長に要請書、盛泰子議長に陳情書を手渡した。福井県の高浜原発から50キロ離れた兵庫県篠山市が希望する市民に事前配布している事例を説明し「熊本地震での混乱を見ても、起きてから配布することは不可能」と訴えた。

 伊万里市では約10万人分を学校や公民館など市内38カ所に備蓄している。古賀総務部長は「現在は県の指示で市職員が住民に服用させる仕組みで、事前配布した場合、どのタイミングで服用するかという問題も出てくる」と課題を挙げた。その上で「市長に報告し、県との協議の場で議題に出したい」と答えた。

 福島第1原発事故で福島県浪江町から兵庫県に避難している菅野みずえさんも立ち会い、「伊万里市長の原発再稼働反対の発言は避難する者への励ましになっている。福島の教訓を受け止めてくれた」と語った。

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