直径約40㌢の綱を抱くようにして引く男衆=唐津市鎮西町の波戸漁港

 豊臣秀吉ゆかりの行事で420年以上の歴史がある「海中盆綱引き」が15日、唐津市鎮西町の波戸漁港であった。紅白に分かれた男衆約40人が水しぶきを上げ、「ヨイサ」のかけ声とともに海に浮かべた綱を引き合った。

 秀吉が朝鮮出兵のために陣を置いた際、兵士の士気を高め、戦没者の供養のために軍船のとも綱を使って行ったのが始まりとされる。3本勝負で、2本先取した方が勝ちとなる。

 大人綱では「ドンザ」と呼ばれる漁師の作業着姿の男衆が肩まで海に漬かり、直径約40センチ、長さ約35メートルの綱を抱くように引いた。5年ぶりに参加した近くの坂本正重さん(64)は「参加者が少ないので久しぶりにやった。しんどいが、気分がすかっとする」とぬれた顔を拭った。

 大人綱の前にあった子ども綱には、地域の子どもと波戸岬少年自然の家に宿泊する子どもたち約100人が参加。桜岡小3年(小城市)の市丸十樹生君(9)は「水を吸った綱が重かった。チームは負けたけど、水中で綱を引くのは初めてで楽しかった」と笑顔で話した。

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