原発に反対する住民らが九州電力に玄海原発2~4号機(東松浦郡玄海町)の運転差し止めを求めた訴訟の第23回口頭弁論が8日、佐賀地裁(立川毅裁判長)であった。原告の一人で元小学校教諭の女性が意見陳述し、原子力災害に備える学校現場の不安を訴えた。

 今年3月まで教諭だった田口弘子さん(58)=唐津市厳木町=が小学校で避難訓練に取り組んだ経験を踏まえて陳述した。屋外の大気が放射能で汚染された場合に、児童を安全に保護者に引き渡す方法などが確立されていないと疑問を呈し、「教育委員会の報告や指示待ちということになる。現場で子どもを預かる職員にとっては不安の種ばかり」と述べた。

 この日は当初、住民側、九電側双方の関係者の証人尋問が予定されていたが、九電側が2号機の安全性を立証する意向を示したため延期になった。次回は12月1日で、九電側が立証計画を示すとしている。

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