「偏見や軽視の温床に気付き、問い直すことが公平、平等な社会の実現につながる」と話した片山善博教授=佐賀市のアバンセ

■女性の進出阻む蔑視に警鐘

 元総務大臣の片山善博・慶応大法学部教授(65)が6日、佐賀市のアバンセで男女共同参画をテーマに講演した。鳥取県知事時代に女性の政治参加を積極的に進めた経験を踏まえ、「政策決定過程に誰もが公平、平等に参加できているか」と問題提起した。

 片山教授は専門の地方自治について、「地域の問題や事柄を住民が責任を持って決めるのが原則」と持論を展開した。その上で「意思決定に老若男女が隔たりなく参加することで、決まったことに責任を持って従える」と力説した。

 「早く結婚した方がいい」「産めないのか」などのセクハラやじが飛んだとされる東京都議会の問題を振り返り、「その場で異論が出ないどころか、笑いが起きた。そこに女性の社会進出を阻む蔑視、軽視の根深さがある」と警鐘を鳴らした。

 政治参画にとどまらず、地域や家庭、社会にも話題は及んだ。「地域の集まりで、下座に座ってお茶の世話をしているのは誰か。家で、会社で誰がごみの処理をしているか。ぜひ問うてほしい」と投げ掛けた。

 講演は、1996年から女性議員を増やす活動などを続けてきたNPO「女性参画研究会・さが」が設立20周年を記念して開き、230人が聴講した。

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