杖立温泉の足湯に足を浸す山本美奈子さん(右)と松井美佑紀さん=熊本県小国町

■足湯カフェで街盛り上げ

 大分県との県境にあり、かつては九州の奥座敷と呼ばれた熊本県小国町の杖立温泉。至る所で白い蒸気が噴き出す温泉街で、町地域おこし協力隊の山本美奈子さん(35)=福岡市出身=と松井美佑紀さん(25)=熊本市出身=が「足湯カフェ」を開いている。

 カフェは無料足湯「御湯の駅」で、ほぼ2カ月ごとに開催。「足湯で温まりながらコーヒーを飲みたい」と2人の何気ない会話がきっかけで、1月にスタートした。

 地元の小国杉を使った2人の移動式カフェのほか、呼び掛けに応じた福岡や大分の茶園や協力隊などが出店。足湯に足を浸しながら、アイスコーヒーやかき氷を楽しめる。

 南阿蘇村などに甚大な被害をもたらした熊本地震。幸い杖立温泉はほとんど無傷だったが、同じ阿蘇地域にあるため客足は一気に遠のいた。

 にぎわいを取り戻そうと、2人は5月からカフェを再開。被災した酒造会社や酒店を応援するため、7月18日には九州産の日本酒やワインを楽しめる「足湯カフェ&足湯カクウチ」を実施した。

 「8月はそうめん流しをしたい」と2人。肩に力を入れすぎず、あくまで自然体だ。「行き当たりばったりだけど、みんなが楽しめて、杖立温泉を盛り上げられたらいいね」と声を弾ませた。

 【メモ】大分自動車道日田インターから車で約50分。国道212号は地震で通行止め区間があるため、広域農道(ファームロード)などを通って迂回(うかい)する。杖立温泉観光協会、電話0967(48)0206。

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