岩田屋三越が地元農家と協力し、米作りを始める大浦の棚田=唐津市肥前町

 岩田屋三越(福岡市)は22日から、「日本の棚田百選」に選ばれている唐津市肥前町の大浦の棚田で、地元農家と協力して米作りを始める。社員が田植えから稲刈りまで携わり、同社の2店舗で収穫米を販売する。九州の良さを伝え、棚田の活性化につなげる。

 協力農家が所有する約30アールを「岩田屋三越ファーム」と名付け、ブランド米の上場コシヒカリを生産する。22日に岩田屋本店と福岡三越の両店長らが訪れ、田植えを行う。両店の食品担当者4人が2週間ごとに草取りし、減農薬で栽培する。

 稲刈りは8月中旬を予定し、約1トンの収穫を見込んでいる。JAからつなどから仕入れ、9月上旬に両店で販売する予定。

 大浦の棚田は伊万里湾を望む美しい景観で知られるが、大型の農機が入れられないことや、生産者の高齢化などで耕地面積は減少傾向にある。JAからつ営農部の打越芳彦次長(58)は「棚田での作業の大変さや生産のこだわりを感じてもらい、価格がなぜ一般の米よりも高いのか、消費者に価値を伝えてほしい」と期待する。

 米作りは、岩田屋本店が昨年に開業80周年、福岡三越は今年20周年を迎えることから企画、来年以降も続ける方針という。

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