今夜あたりは、夜空を見上げる人も多いだろう。北東の空から流れ星を降らせる「ぺルセウス座流星群」がピークを迎える。♪見上げてごらん夜の星を◆群馬県・御巣鷹山の尾根に日航ジャンボ機が墜落してから、きょう8月12日で31年目を迎えた。コントロールを失った機内で、乗客らが書いたメモが残る。「どうか仲良くがんばってママをたすけて下さい。パパは本当に残念だ」とわが子に向けた河口博次さん(52)=以下、年齢は当時。「しっかり生きろ 立派になれ」と託した松本圭市さん(29)◆「みんな元気でくらして下さい。さようなら。機内よりがんばろうの声がする」と村上良平さん(43)。客室乗務員の対馬祐三子さん(29)は「荷物は持たないで」と脱出の緊急アナウンスを考えていた。最後の最後の瞬間まで、希望は捨てていなかった◆犠牲者520人、生存者4人。昨年、慰霊の気持ちを込めて記者仲間と登った。しんとした森の中に、遺体の発見場所を示す墓標が、延々と散在していた。登山道入り口から頂上までわずか800メートル。厳しい傾斜に汗がしたたる◆犠牲者の名を刻んだ慰霊碑に、歌手の坂本九さん(43)の本名「大島九」を見つけた。♪ボクらのように名もない星が ささやかな幸せを祈ってる-。きっと今夜は、御巣鷹にもたくさんの星が降る。(史)

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